ふへーい
KLCの季節、終了。いろいろあって2人目はあきらめました。はい。
もう気づいたらアラフォーじゃなくていよいよアラフィフだったですね。はい。びっくりです、はい。
人生の秋が見えてきた。
でも、どうやら人生はまだ長いらしい。
これから死ぬまでになにができるんだろうか。
生まれてきてよかった、と私はすでに思えている。若い頃から私にはいろんなこだわりや執着があった。夢もあれば失望もあった。正直にいえば私の人生には敗北と怨念があった。でも今は消えている。
いわく言い難い情念のようなもの、暗いものが私の中から消えている。46歳になって、これは大いなる発見だ。
自分が一般的に言うところの生殖年齢を過ぎかけていて、いわゆる「女じゃなくなる」ということにも、一年ぐらい前には震えるほどの恐怖と焦燥感があった。しかしこちらも薄らいできた。というより、そんなことは誰にでも訪れることだから、とだんだん開き直れてきた。死ぬことだって同じだ。死にたくはないが、誰でも遅かれ早かれ死ぬんだ。
私が執着していたおそらく最大のもの、私の赤ちゃん、私の子ども…と追いかけてきた息子も5歳になり、日々、別人格に変化している。私の大好きな子、もちろん今でも一番のもの、でも彼は私自身ではない。この子にとってさえも、私が「過去」になる日がくる。私の母親にとって私がそうであるように。
なるほど…こういうことか。という感じです。生きていくってこういうことだったのか。と。でもまだ早いかな。何かもうひとつ何か、何かやってから死にたいよ。ひとつといわず2つぐらい。かな。はい。
いきなり生理不順のうえ仕事が忙しいときた
こんにちわ。URARIAです。
KLCに行こう…と決めたら生理不順です。予定通り来ない。もうダメかもしらんね。と素直に思いました。あげくに仕事が忙しい。思い出しましたが、不妊治療は自分のプライベートな用事や仕事など断念して、治療のスケジュールをいちばん優先しなくてはいけなかった。
これが大変なのですよね。思い出します。初めての採卵のとき、お医者さんに日程を告げられましたが「あ、その日は会議があるのでだめかも…ずらせないですか?」と言ったら「あなたは何のためにここに来てるんですか?」とたしなめられたこと。
そうでした。
社会的な自分じゃなくて、生き物としての自分を優先しなくちゃいけない。
そんなことできるのか?と当時は思いました。そのときは仕事も大切でしたから。
でもさ、でもさ、私それでほんとに幸せ? どっちが幸せ? 何が幸せ?
って自問自答した30代後半でした……。
これからKLCに行って、決着付けられるんだろうか。私。不安になります。心細い。
気づいたら育休終わって2年たっていました。
あ…。
息子が3歳になり、ふと、久々に「はてな」を見てみたら、自分がブログをやっていたことを思い出しました。
更新していないのに、アクセスはけっこうある…。
やはり不妊治療というテーマは、女性にとって重いものだと改めて思い知りました。
ここにたどりついてくださった方、本当にお疲れ様です。心から笑える時間はあるでしょうか? 夜はゆっくり身体を休めていますか? お仕事との両立に気を使っていられますか? ご主人様や主治医の方となんでも話せる関係でしょうか?
本当にみなさまに敬意を表したい。
ぎゅっと抱きしめたいくらいです。
あなたはえらい!!!!!!
振り返ると、私も不安で心臓がぎゅっとするのです。だから、少しでもブログをお読みになる方がラクになれますように。そして後悔のない不妊治療となりますように。
実は自分もKLCに胚盤胞をひとつだけ残しています。39歳のときの採卵です…。
グレードそのものは最低でしたので、おそらく戻しても可能性はほとんどないと思います。でもゼロではない。だからこの3年保管料を払い続けています。そして悩んでます。移植だけでもけっこうお金、かかりますしね…。ハハハ…。でも、これで永遠に保管料を払い続けるわけにも…いかないよね…。
まだ目にも見えないほど小さくて、意識もないような細胞、世間的に考えたら命といえるのかどうかわかりません。でも……、これは不妊治療をした方しかわからない感覚かもしれません。捨てられないんですな。
なので、KLCにもう一度行くかな、運命は天に任せて。
(お金どうしよう・笑)
KLCのエレベーター(余談)
なかなか更新できず、すみません。桜の芽がいっぱいに膨らんで、そろそろ咲きそうな気配ですね。ほんとに最近、空が明るくなりました。
さてKLCのエレベーター。どうでもいいっちゃいいんですけど、「ドアの開閉が早すぎる」って思いませんかいの~。たぶん、乗り降りする人が多いので、そういう設定になっているのかと思うのですが、最初は本当にあのはやさが不思議!でした。てか無駄にプレッシャー(笑)。私、何度も挟まれそうになったのですが…そして、「開」をあけて助けてくれるひとがいる…同じKLCに通う方々ですが…ありがとうございます、と今思い出しても言いたい。
新宿溝口クリニックに行く~卵子の質アップ大作戦①~
新宿溝口クリニックは新宿御苑の近く
【妊娠しやすいカラダづくり】【3】いい卵や精子を育む7つの習慣 ~インスリン感受性をよくすることがキーワード
上記のリンク、私には非常にためになった。
○歩く。朝日をあびて軽い運動をする。
○煙草やお酒をやめ、糖質(甘いものやパン、ごはんなどのでんぷん)の単品食べをつつしみ(血糖値が急激に上がるとのでホルモンの分泌に悪影響を与える)、バランス良く食べる。
○太り過ぎもよくないが痩せすぎもよくない。
○決まった時間(朝6時)に起きて、夜11時までには寝る。
○いつでも幸福な気持ちでいる(いっそつまんなくても笑う)…等々
うんうん、わかるよ、わかるぅー。だいたい、アラフォー美容の本とか、うつ病防止の本とかにも、驚くほどおんなじこと、書いてある!!!!
ああ、不妊に効くものはアンチエイジングと同じだったのか…(そしてうつ病も…!!)
でもさー。でもさ。
実現できない!!
運動も、食事も!!
意志が弱くて!!
おまけに!!
夜ねられない!!!
心がざわめいて!!!!
…というわけで、KLCの「体質改善とか意味ないから」的メッセージは無視し、自己責任でやれることをやれるだけやってみよう(でもw宗教とかマルチ商法とかにひっかっからないようにしよう)と…決意した私は…
KLCと同じ新宿にあって通いやすい
に行ってみることにしました。
こちらの院長、溝口先生は精神科医。なので不妊治療がメインではないので、ちょっと勇気がいるのですが、結果としては問題ありませんでした。
ほかに栄養療法の病院としては下記も有名です。
不妊症、婦人科疾患の根本治療 - clinic HYGEIA(クリニック・ハイジーア)
こっちは原宿(表参道)だったし、ちょっとお値段も高そうだったので…(いずれにしても高価なんですが…がくり)
(実は1回行きました。モデルさんとかも来ている感じでオシャレな内装でした)
★栄養療法とは何か?はこちら
http://www.omiya-lc.com/om.html
ほかにも私、いろいろやっていたので、これが原因だとは必ずしもいえませんが、栄養療法でサプリメント処方を受けて半年後に、KLCのクロミフェン周期で4つ同時採卵という驚きの好成績、そのうちのひとつで妊娠に至っています。
漢方を試したことがあったのですが、効果のほどが分からず、病院が遠くて通うのも面倒でやめてしまったことがあります。漢方も保険外だとかなりの高額です。
こちらは、サプリメント処方の前に血液検査を行うので、妊娠につながるかは別として「効果のほどがわからない」ということはあまりありません(少なくとも数値が改善されるので…)。
そして…受付は(KLCが嘘みたいに)とっても感じがいいです。先生は…溝口先生は明るい…明るすぎる(笑)
以下のどれかを読んでいただければ、栄養療法の考え方は、だいたいわかります。
35歳からの栄養セラピー 「妊娠体質」に変わる食べ方があった!
- 作者: 定真理子,北野原正高
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 10回
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赤ちゃんがほしい人のための栄養レシピ-知っておきたい妊娠するための体づくり栄養素 (池田書店の妊娠・出産・育児シリーズ)
- 作者: 定真理子,出居貞義
- 出版社/メーカー: 池田書店
- 発売日: 2012/03/08
- メディア: 単行本
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卵子、まるい、この不思議ないきものよ
KLCでは、採卵の後、培養士との面談があり、採取できた卵子を大きなPC画面で見せてもらえる。私はこの時初めて自分の卵子をまじまじと見た。
本に載っている通りのかたち! まんまるお月様にさらに小さい星がくっついているのようにも見え、なんて美しいんだろうかと思った。バカみたいに、自分の卵子を見てほれぼれとし、これが生命の神秘というものか…とすら考えた。これが自分の身体から出てきたなんて信じられないよ!…。
だが、しかーし。な、な、なんと、この「美しい」卵子は残念なことに<受精しなかった>。
数日後、電話で結果を聞いたとき、正直、ショックで一瞬、口がきけなかったことをおぼえている。あんなに見た目はよい卵子だったのに、関係ないのか。それに採卵の費用はかかったが、全部無駄になったのだ。チャリーン…。…
医者に「げ、げ、げげげげ原因は何ですか?」と聞いたが、
「受精率は通常でも8割程度ですので、こういうことは よ く あ り ま す」とクールな回答。
「防ぐ方法はないんでしょうか?」
「以前の治療実績から特に受精障害が見られるわけではない、続 け て 起 き る こ と は 考 え に く い ので…次から顕微授精にする可能性はありますが。残念でしたが、間を開けず、次にいきましょう。卵胞の育ちが少し遅いので、次回からクロミフェンを服用していただきます」。
卵子の老化、という言葉をよく見聞きする。赤ちゃんになる卵子は、母となる女性が生まれた時から体内にあるから、毎日つくられる精子と異なり、古くなるのはとどめようがないという論理で、たいてい不妊治療の現場ではそう説明される。ただし、卵子はすべて一様に古くなるのではなく、老化のはやい卵子もあればそうでない卵子もあるというように、ランダムに排出されてくる。
「ランダム」
これがキーワードである。KLCはこの「ランダム」にすべてを賭けて、明けても暮れても、採卵を行う。このこと自体は正しいのだろうが、では、患者側にはやれることはないのか? たとえば卵子の質を向上させる努力は?
「卵子の質を良くする、そういったことはできないとされています。特にあなたにやっていただけることはありません(きっぱり)」
質問した方がこっぱずかしくなるほど、イライラするほど、クールな答えである。しかし、当事者のワタクシといたしましては、
続きを読む私がKLC(加藤レディスクリニック)に転院した理由②
2012月10月初診。平日の昼間に行ったので、案外空いていて、びっくりした。混んでいる、という評判を聞いていたからなのだが、土日に限るようだ(土曜は特に混んでいて、難民キャンプ並みで心が折れます…笑)
さてさてKLCの評判は、両極端である。技術的に高度なのは誰しも認めるところ、その一方で、総じて事務的な対応に評判が悪い。医者もそうだが、看護師(若い人多し)もなぜか冷たい。これホント。KLCにだけは行きたくないという声も聞くぐらいだ。前述のMクリニックでは、私は結果が出なかったが、看護師さんの対応の優しさや声がけは身に染みた。。それはおいとくとして個人的に一番問題だと思うのは、患者のメンタルや体質などに対する、ほとんど無関心および冷笑的な態度…、
それでも私がKLCを選んだ理由は、以下の3つ。
①排卵誘発剤の使用しない、もしくは最小に抑える、自然周期採卵であること
②上記により、意外(?)に時間的拘束が少ないこと
③間違っているにせよ、正しいにせよ、なんらかの「思想と実践」が感じられること
夢クリでもよかったんですけど新橋より西新宿のほうが近かったので。交通の便(大事!!)
私がそれ以前に受けた体外受精(IVF)は、アンタゴニスト法というもので、HCGという排卵誘発剤を連日注射する(アンタゴニスト法に限らないが)。一度にたくさん卵子が採取できるので、妊娠確率は上昇すると言われる(KLCはこの考え自体に否定的)が、私は刺激法でも4つしか卵が取れず…
排卵誘発剤を長期間使うと、卵巣が疲労して反応しなくなる(KLCの説)のも怖い、連日注射して4つなら、刺激法では一度行うと3か月は休みなのだから、4つなら、4ヶ月連続採卵しても確率はほぼ同じじゃないですか~。と思った。
それに、痛い注射や、術後にぼんやりとする麻酔がないことは、個人的にはありがたかった。
そして、その方が通院もラクなのである。刺激法では、採卵するまで「一大事」という感じだったが、KLCでは採卵したその日に、買い物もできるし、お茶もできるし、遅れて出社して仕事もできる…(私は午後出社していました…)。
そしてKLCには、よくも悪くもわかりやすい「方針」がある。それは「よい精子とよい卵子が確実に出会ってよい受精卵ができれば妊娠できる」というシンプルなもの。高齢不妊の大部分が、原因不明と言われるが、少なくともこれで受精障害、卵管機能障害はこれでクリアできるわけだ。そしてKLCの考える「よい卵子」を採取するための最良と思われる方法が、自然周期採卵であり、「確実に出会わせる」のが体外受精もしくは顕微授精の手わざ技術ということだ。症例が豊富なので、胚盤胞のクラス、着床率の説明なども明快だ。
初診の際、私は言った。
「FSHが16で、もう(自然?)妊娠は難しいかもしれないと言われたのですが」
医者の答え。
「確かにFSHが高いのはよいとは言えませんが、それは卵巣機能が衰えても卵子を出そうと頑張ってる証拠であって、卵子が出ないわけではない。ひとつでも赤ちゃんになれる卵子が得られれば、妊娠は可能です。つまり、気にすることはありません」
気にすることない。
え~?? え~!?!?ええ~っ!?
FSH16で絶望しかけていた自分、前の病院と全く違ったニュアンスで言われて本当に(よい意味で)びっくりした。まあ、気にすることはないということは、気にしても仕方ない、という意味と同じだったのかもしれないが!!
その日じゅうに採血(たまたま生理3日目にいった)、採卵サイクルが決まった。